みなさんが普段利用されているWi-Fiには、名前違いのものが2つありませんか? 例えば「〇〇〇〇-〇〇-a」と「〇〇〇〇-〇〇-g」のような名前の組み合わせです。この2種類のWi-Fiにはそれぞれ得意なことと不得意なことがありますので、ぜひそれらの特徴を知り、適材適所で活用してみてください。
「a」と「g」は周波数の違いを表している
声や電波は空気を振るわせる波となって遠くまで伝わります。周波数とは、この波が1秒間に何個やってくるかを表し、単位はHz(ヘルツ)です。波が多いと速度は速くなりますが、障害物に弱いため遠くまでは伝わりません。波が少ない方が障害物に強く遠くまで伝わりますが、伝わる速度は遅くなります。
Wi-Fiの電波の名前(SSID)に付けられた「a」は5GHz(速い方)、「g」は2.4GHz(強い方)を表しています。G(ギガ)は10億倍を表す接頭語です。K(キロ)は1,000倍、M(メガ)は1,000,000倍、G(ギガ)は1,000,000,000倍となります。
5GHz(a)は速く、2.4GHz(g)は強い
インターネットを高速で利用したい場合は5GHzを使うと良いでしょう。映画やゲーム、オンライン会議などの用途には5GHzの方がおすすめです。1つのWi-Fiにたくさんの機器を接続したい場合も5GHzの方が速さを保てます。
しかし5GHzは高周波なので遠くまで届きません。壁などの障害物にも遮られます。
ですので、Wi-Fiのアクセスポインタから遠い部屋や、壁や天井の向こう側でWi-Fiを使う場合は、2.4GHzの方が安定したネットワークを使うことができます。
「5G」のGは「ジェネレーション(世代)」
「5GHz」と似たような言葉に「5G」があります。おそらくみなさんはスマートフォンをこの5G(4G)あるいはWi-Fiに繋げてインタネットを利用されていることでしょう。5G(4G)は携帯キャリアなどが提供している通信システムで、数字は世代(ジェネレーション)を表しています。ガラケー時代は3G回線が多く使われていましたが、その後4Gが登場し、5Gが登場し、6Gも2030年ごろを目処に準備が進められています。
Wi-Fiにも世代がある
現在はWi-Fi 5が主流になっていますが、一部ではすでにWi-Fi 6も使われています。Wi-Fiの世代について詳しくはこちらの記事をご覧ください。
PicoCELAは5GHzと2.4GHzの同時送信が可能
PicoCELAは、屋内用のPCWL-0400製品も、屋外用のPCWL-0410製品も、どちらも5GHzと2.4GHzの同時送信が可能ですので、利用状況によって2つの回線を使い分けることができます。ご興味のある方はこちらの製品詳細をご覧ください。