皆さん、こんにちは。
南波真之(なんばさねゆき)と申します。
PicoCELAやそれを取り巻く市場や環境について、様々な角度からお伝えしていきたいと思います。
今回は、WaaSについて取り上げます。SaaS(Software as a Service)やPaaS(Platform as a Service)などはよく聞くようになりましたが、WaaSという言葉はご存知でしょうか。
調べてみると、WaaSはWindows as a Serviceの方でも使うようなので紛らわしいのですが、今回取り上げるのはWaaS(Wi-Fi as a Service)の方です。
Wi-Fi as a Service
まず、Wi-Fi as a Serviceとはどういうものかについて説明します。日本語で書かれている情報が見つからなかったため、英語ソースでの紹介となります。(()内は要約した日本語訳です。)
WiFi-as-a-Service is a subscription-based service that integrates three essential components:
(WiFi-as-a-Serviceは、3つの要素を持ったサブスクリプションベースのサービス)
Software: This includes centralized network management, real-time visibility, business intelligence selections, customized captive portals, location-services, and reporting.
(1つ目がソフトウェアで、一元化されたネットワーク管理、リアルタイム監視などが含まれる)
Infrastructure: All of the equipment and hardware, including access points, firewalls, and even ISPs whenever required.
(2つ目がインフラストラクチャで、アクセスポイントやファイアーウォールを含めたすべての設備とハードウェア)
Managed services: Around-the-clock monitoring and troubleshooting in case of configuration problems, firmware upgrades, and executive dashboards with monthly/weekly reporting. The list is long.
(3つ目がマネージドサービスで、24時間体制のモニタリングやトラブルシューティング、ファームウェアのアップデートやダッシュボードなど)
つまり、Wi-Fi環境を含めた各種サービスをサブスクリプション型サービスとして提供していることを指しています。
このWaaSの市場規模が、2026年には101億ドルになるという予測があり、平均成長率(CAGR)を見ても2021年から約20%成長が見込めるということです。
WaaS成長の要因
この成長の要因としては、通信されるデータ量が年々増えてきている中で、より高速かつ広範囲なネットワークカバレッジへの需要、それに伴う管理やトラブルシューティングの容易さ、更にBYODやCYODといって従業員が仕事で使うデバイスを自分のデバイスにすることの普及があるとしています。
また同時に、産業でのIoTの活用が増えてきていることもその1つです。家電や車といった身近なものから、産業用機器やセンサーなどもインターネットに接続することで活用されています。
産業用でのWi-Fi活用の場合は現場ごとに状況が大きく異なるため一概には言えませんが多くの現場では課題を抱えていることが多いように思います。
管理の問題もそうですが、いかに少ない人材でより高い成果を上げるのかを考えた場合にはデジタル化を推進してかなければなりません。今風に言うとDXですね。
そのためには管理の容易さ、低コスト、短納期でのWi-Fi環境構築が不可欠です。こういったところから、メッシュWi-FiのPicoCELAはプラントや工場、屋外などの様々な場所で使われるようになってきています。
PicoCELAでデジタル化を推進し、ビジネスを加速
PicoCELAで使われているメッシュ技術とは、メッシュ(網の目)状にネットワーク環境を構築する仕組みのことで、インターネット回線に接続するメインルーターを設置し、メインルーターと連携ができるサテライトルーターを複数設置することでWi-Fiが接続できる範囲を拡張するということです。
PicoCELAではこの技術により通常、設置工事の際に多く必要となるケーブルを最小限に抑えてWi-Fi環境を構築する事ができるようになりますので、工場などの稼働を停止できない場所ではとても有効な手段になります。
このおかげで、導入時の工事期間は有線LANの場合の約1/3、工事費用は有線LANの場合の約1/3以下に抑えられるため、結果として低コストでの導入が可能になります。更に屋内専用、屋外専用どちらの機器も提供されていますので、状況によって選ぶことが可能です。
また、PicoManagerというクラウド管理ツールを利用することにより、PC上でまとめての管理が可能になっています。
ご興味がある方は以下のPicoCELAのページ、YouTubeチャンネルもぜひご覧ください。