SCSKがDXソリューションとして注力しているクラウド型IoTサービス基盤「X.CONNECT」とPicoCELAの無線LANアクセスポイントPCWL-0400を利用して、IoTデバイス用Wi-Fiネットワーク構築検証を実施しました。
クラウドファクトリーオートメーション、スマートオフィス等の分野において、広範囲にわたるあらゆるIoTデバイスを同一ネットワークからインターネット上のIoTプラットフォームへデータ転送する際には、快適な無線LAN環境が必須となります。従来、Wi-Fiネットワークの構築には、回線の手配、機器の設置や配線工事等が必要であり、導入までに多くの時間とコストがかかってしまいました。本検証では、Wi-Fiネットワークの構築に配線を最小限にとどめることができるPicoCELA の無線LANアクセスポイントを用いることで迅速かつ低コストを実現しています。
検証概要
1.実施内容
今回の検証では、IoTデバイス(環境センサー)がPicoCELA PCWL-0400が構築するWi-Fiネットワークを通じてX.CONNECTへの接続が可能か確認しました。
汎用的に使用される環境センサーとしてμPRISM、IoTゲートウェイとしてOpenBlocksを使用しています。
<構成イメージ>
2.結果
PicoCELA PCWL-0400で構築したWi-FiとLAN環境を経由して、IoTゲートウェイから送信されるデバイスデータを、X.CONNECTに蓄積できることを確認できました。
PCWL-0400はコア機、スレーブ機としてそれぞれ設定を行いました。バックホールを構成した状態でコア機経由、スレーブ機経由それぞれでIoTゲートウェイから送信されるデバイスデータを、X.CONNECTに蓄積できることを確認できています。
3.所見
簡単な設定で既に用意されているWi-Fiネットワークの通信可能範囲を広げることができるため、工場、スマートオフィスのような複雑なエリアや分割されたエリアでも有効であると考えられました。バックホール構成をとることが可能となることから、条件が整えば複数の建物にまたがったWi-Fiネットワークを構成することができ、より広範囲のデバイスデータを低コストで取得することが期待できます。
今後
PicoCELA製品のクラウド管理サービスPicoManagerを利用することで複数装置の一括監視や運用が可能になり、さらにIoT化において活躍が期待できると考えています。SCSKでは引き続きX.CONNECTとPicoCELAのコラボ検証を進めて参りますので続報をお楽しみに。