この製鉄プラントでは従来、検査員による屋外施設やタンクの点検や検査を行っていました。しかしながら、屋外の点検や検査には膨大な時間を要し、人が対応するには危険な場所もありました。点検や検査の間隔をある一定まで短縮するとそれだけ検査点検の精度が増しますが、人手による点検や検査を行うのには限界があります。通常の状態で法廷内の検査でも十分という考え方もありますが、想定外の事態が起こらないようにできる限りの点検や検査を行うべきという考え方もありました。そこで各種センサーやカメラの設置を強化することで、人による点検と検査を補うことにされたそうです。
従来の各種センサーやカメラやWiFiアクセスポイントの老朽化に伴い、WiFiのアクセスポイントを全てPicoCELAにリプレイスすることにされました。従来のWiFiアクセスポイントの場合、WiFiアクセスポイント間を有線LANケーブルでの接続をしなければなりませんでした。その場合、製鉄プラント内に広域の有線LANケーブルの敷設が必要になりました。屋外に長距離の有線LANケーブルを敷設することは工期やコストの負担も大きく、敷設後のLANケーブルの劣化などのメンテナンスやチェックも必要なことからあまり好ましい選択肢ではありませんでした。
今回採用されたPicoCELAはアクセスポイント間が無線で接続でき、しかも多段階で無線中継しても通信劣化が極めて少ないため、製鉄プラント全体をカバーしても有線接続はコア機の5台のみで済みます。PicoCELAの導入によって、アクセスポイント間の有線LANケーブルの敷設費用と時間、メンテナンス費用が削減できました。
本適用例に興味がある方は以下の詳細をご覧の上、SCSKまでお問い合わせください。
お客様の課題:
・屋外のWiFiアクセスポイント間の有線LANケーブル敷設費用と時間、メンテナンス費用が負担になることが想定されていた。
・風雨に耐えられる屋外用無線LANアクセスポイントを設置したかった
導入構成:
・PCWL-0410 30台
有線接続はPicoCELA5台のみです。メッシュWiFiを実現するためにPicoCELAを5つのグループに分けて無線中継を行い屋内外の無線LANネットワークを構成しています。
※PCWL-0410については以下をご覧ください。
PicoCELAの採用メリット:
・防塵・防水用対応のPCWL-0410によって屋外での安定的なWiFiネットワーク構築ができた
・従来の他社製品と比べアクセスポイント間の有線LANケーブルが必要なくなった
・従来の無線LANアクセスポイントの数は他社製品と比べ少なく済んだ
・構築工数は他社製品と比べ1/3に短縮できた