一口に工場といっても環境は様々です。外気と遮断され、精密機械を製造する工場や食品加工を行うような工場もあれば、換気が必要な工場、外気に触れる製造業の工場もあります。全国に22万棟ある工場も千差万別だと思います。しかしながら、総じて多くの工場では以下の様な進化を進めていくのではないかと思います。
・ネットワーク化
・ロボット化
・少量多品種化
・時代のニーズに合わせた生産ラインの変革
もちろん、工場によって違いはありますが、製造用の機械も変わっていきます。時代の流れとともに工場の形も変わっていくはずです。
その際に前提化していくのがネットワーク化だと思っています。工場内の端末は無線化が前提になっています。また工場内に設置されているパソコンも製造用の機械もネットワークにつながっていると思いますが、それらもほぼ無線化されていきます。
その理由は、工場にとってLANケーブルはできればない方がいいのです。有線LANケーブルには断線のリスクもありますし、そもそも製造する際に邪魔なのです。レイアウト変更の際も邪魔なのです。しかしながら有線LANケーブルはなかなかなくなりませんよね。
何故でしょうか?
無線LANアクセスポイントの有線中継は古い常識へ
現行の多くの無線LANアクセスポイントは、アクセスポイント間を有線LANケーブルでつながなければならないからです。ある程度詳しい方であれば、無線LANのアクセスポイント間は中継すると回線スピードが劣化するので、有線LANケーブルで接続して中継しなければならないと理解しているはずです。しかも有線LANケーブルで中継するのにも限界があるのも知っています。しかし、この無線LANアクセスポイントの中継を有線LANケーブルにしなければならないということも、中継すると劣化が一時類しいということも、2021年の今の時代では古い常識となりました。以下の新技術で無線LANアクセスポイントの中継が無線接続になり、有線接続は1台で済むような時代になりました。
無線LANアクセスポイントの無線中継を劣化無しで実現する新技術
PicoCELA社が開発した「無線多段中継技術 PicoCELA Backhaul Engine(PBE)」により、PicoCELA独自の単一周波数リユース、動的ツリー経路制御方式とフレーム転送技術により、10ホップ以上の無線多段中継を実現することができるようになりました。
※PBEについては以下をご覧ください。
https://picocela-scsk.jp/about/what-picocela/
無線多段中継技術PBEによって変わる工場
PBEを実装したPicoCELAを活用することで以下のようなネットワーク設計ができるようになります。
この様な構成が実現できると、製造ラインの変更時や導線設計時もネットワークの存在を意識する必要がありません。まさにネットワークを意識せずにネットワークを活用できる時代になったと思います。工場で無線LANの導入を検討する際の選択基準としては、無線で中継できる無線LANアクセスポイントにするべきと私は思います。有線中継しないで済むだけで、設計と運営とコストが改善するはずです。
なお、本件について、以下のページでニュースが掲載されています。興味がある方はこちら[YT1] もご覧ください。
また、以下のページで事例が公開されていますので、そちらもご覧ください。
https://picocela-scsk.jp/category/jirei/
PicoCELAに興味がある方は以下をご覧ください。
執筆者:吉政忠志
吉政創成株式会社 代表取締役
https://www.yoshimasa.tokyo/about/history/
[YT1]https://picocela-scsk.jp/%e3%80%90%e6%a5%ad%e7%95%8c%e3%83%8b%e3%83%a5%e3%83%bc%e3%82%b9%e3%80%91%e7%8b%ac%e8%87%aa%e3%83%a1%e3%83%83%e3%82%b7%e3%83%a5wi-fi%e6%8a%80%e8%a1%93%e3%81%8c%e3%82%b9%e3%83%9e%e3%83%bc%e3%83%88/