皆さん、こんにちは。
南波真之(なんばさねゆき)と申します。
PicoCELAやそれを取り巻く市場や環境について、様々な角度からお伝えしていきたいと思います。
Wi-Fiは私達がとても身近に使っている技術です。
しかし、そのWi-Fiは企業での情報通信の手段としても非常に有効と言えます。
今回は、農業とWi-Fiの関係をピックアップしてみます。どういった利用ができるのか、そのためにどのように環境整備をしているのかを説明していきます。
農業はこれからスマート農業化が必要
日本はかつて今よりもずっと多くの人が農業従事者として私達の食事に欠かせない農作物を作ってきました。
しかし、平成、令和と流れるにつれて、農業従事者の数は著しく減少してきました。また、農業従事者の高齢化という問題も存在しています。
農林水産省の農業労働力に関する統計から、直近の数字を見ても平成27年の基幹的農業従事者は175.7万人で平均年連が67.1歳だったところから、令和2年になると基幹的農業従事者は136.3万人で平均年連が67.8歳と明らかな減少と高齢化が進んでいることがわかります。
今後の農業に必要なことは生産性を上げること、少人数でも対応ができる仕組みを作ることになります。そこで、ITを駆使することで解決の道筋を作ることができます。まさにスマート農業です。
スマート農業については、農林水産省の記事によると、こう書いてありました。
スマート農業とは、ロボット技術や情報通信技術(ICT)を活用して、省力化・精密化や高品質生産を実現する等を推進している新たな農業のことです。
スマート農業の効果の一例として、
*ロボットトラクタやスマホで操作する水田の水管理システムなど、先端技術による作業の自動化により規模拡大が可能に
*熟練農家の匠の技の農業技術を、ICT技術により、若手農家に技術継承することが可能に
*センシングデータ等の活用・解析により、農作物の生育や病害を正確に予測し、高度な農業経営が可能に
つまり、先端技術を用いたシステム化や自動化、高度化を指しています。
いきなりロボットを入れて業務改善を行うなどということは難しいわけですが、身近な施策としてWi-Fi技術を使った例をあげます。
例えばデリケートな果物などは、常に農場や草木の状態を把握しておく必要があり、そのために人の目視対応が必要なケースもまだまだあります。ここはWi-Fiを使ったカメラ網の整備で解決ができます。
また、農地は屋外にあることも多く、かなりの面積を占める場合もあります。しかし、Wi-Fi網を整備して農地管理を行うことで解決が可能です。そのために、メッシュ技術を使い、屋外対応の無線LANアクセスポイントの整備を行います。
具体的には、屋外用の無線LANアクセスポイント、PCWL-0410を利用することで、屋外の農地でもWi-Fiにつなぐことが可能になります。耐性として、-20度〜55度までの気温に耐えられるようになっているため、日本にいる限りはまず安心です。
更に屋外でのWi-Fi環境整備となると、配線をどのように設置するべきかという問題が発生します。しかし、PicoCELAのメッシュ技術を使うことで配線は最小限にとどめつつ、Wi-Fi環境の構築を行うことができます。
PicoCELA(ピコセラ)でスマート農業化へ
PicoCELA(ピコセラ)は、メッシュWi-Fiの一種で、バックホール機能を搭載した無線LANアクセスポイントです。
無線多段中継システム PicoCELA Backhaul Engine(PBE)という特許も取得している技術をつかったシステムにより、配線を最小限に抑えて迅速な導入が低コストで実現できます。
室内外でのWi-Fi環境構築を最低限の配線のみでスピーディーに実現できるため、設置コストの削減に加え、クラウド管理システムPicoManagerを利用したPCでの管理システムも提供しています。
今回紹介したスマート農業のような通信環境を構築する必要があるにもかかわらず、時間的、金銭的、施設的に設置へのハードルが高い場合にうってつけです。
ご興味がある方は以下のPicoCELAのページ、YouTubeチャンネルもぜひご覧ください。